2016年に、トルコ、アンタルヤで開催されたアンタルヤ国際園芸博覧会。金賞を受賞した日本の屋内展示の会場の様子についてご紹介いたします。

 

日本の花文化を世界に紹介する屋内展示

屋内展示のテーマは、「江戸時代に花開いた園芸技術と花文化を世界・未来へ」。さらに、会期中の春、夏、秋の季節ごとに季節テーマを設け、時期に合わせた展示がされました。

250m2の広さの区画に、いけばなスタンドや情報発信スタンドなど、9つのコーナーが設けられ、展示やイベント、交流の場として利用されました。

 

屋内展示のテーマを支える常設展示

常設展示である情報発信スタンドは、「世界に誇る日本の花き」と「トルコへの感謝と絆」の2点を主題としたパネル展示です。

「世界に誇る日本の花き」では、高品質ではあるもののまだ世界的な認知度が低い日本の美しい花々を紹介するため、花が育つ多様な気候風土や高い園芸技術、それらを背景とした輸出促進の取り組みが展示されました。また、世界的に愛好家の多い盆栽について、大宮盆栽美術館のご協力のもと、プロモーション映像も使ってその魅力が伝えられました。

もう一点、「トルコへの感謝と絆」では、トルコと日本の友好の原点と言われる、1890年に発生した「エルトゥールル号遭難事故」に関する展示が行われたほか、イラン・イラク戦争時のトルコ航空機による日本人救出、東日本大震災の際の救援活動への感謝を表現する展示が行われました。

 

好評だったワークショップやデモンストレーション

会場内には「花の座」という和室が設けられ、ここにも季節に合わせた花が飾られたほか、「花育ワークショップ」として、日本の花や文化に親しんでもらうための参加型のワークショップが開催されました。

ワークショップでは、父の日やお月見など季節ごとのフラワーアレンジメントやいけばな体験が行われ、子供から大人まで多くの来場者が楽しみました。

メインスタンドでは、日本各地の園芸家や業者による様々な花きや花き文化に関する展示が入れ替わりで展示。また、日本の華道家やデザイナー、職人によるデモンストレーションが開催されました。

いけばなやフラワーアレンジメント、盆栽だけでなく、植木の剪定や根巻など海外では珍しいデモンストレーションもあり、目の前で作品ができあがっていったり、職人技が繰り広げられたりする様子には、来場者から毎回拍手や歓声が起こるなど、大好評を博しました。